第2回Brainサイエンスカフェ

posted in 2016.02.03

●テーマ:言葉を学ぶのに良い年齢ってあるの? ~言葉の学び方と年齢~
●開催日時:2016年2月3日
●場所:和光市カフェ2♠10jack(ツーテンジャック)

2回目となるBrainサイエンスカフェは、「言葉」がテーマ。BSIのチームリーダーである馬塚れい子さんがメインスピーカー、同チーム研究員の秋元頼孝さんがファシリテーターをつとめました。参加ゲストは中学生から70代まで合計26名。遠くは横浜から、また、仕事を終えて駆け付けてくだった方もいらっしゃいました。

「赤ちゃんの時から外国語に触れさせた方が語学習得に効果が高い」とは巷ではよく言われていますし、書店などではたくさんの幼児・子ども向け外国語教材が並んでいますが、実際の効果の程はどうなのでしょう? と言った素朴な疑問(子育て中の方にとっては切実な疑問ですね)について科学的エビデンスをもとに解説する馬塚さんの言葉をみなさん真剣に聞き入っておられました。また、「赤ちゃんの時にはいろいろな音を弁別できるのに、数ヵ月経つと必要のない音については弁別能力がなくなっていく」という事実は、「もったいない」ということではなく、成長の過程では必要不可欠だそうです。つまり、不要な能力の保持よりは、より必要な能力の発達に集中する方が生きるためには重要なのです。さらに、「外国語を学ぶのであれば母語をしっかり身につけてからの系統立てた学習の方が効率は良い」ことなど、実験データとともに説明し、ゲストのみなさんは深く納得されていました。

馬塚さんはエネルギッシュでそれこそ言葉がどんどんと湧き出て来るので、ゲストのみなさんも負けないくらいたくさんの質問を投げかけ、会場は大いに盛り上がりました。まだまだお話したいという方もたくさんおられたので、ぜひ4月23日の理研一般公開にも足をお運びいただきたいと思います。

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