スイスに本部をおくロダン・レメディエンシス・アカデミーでは毎年、失語症の基礎研究に関する国際シンポジウムを開催しておりますが、本年は4月6日~8日の3日間、「言語理解・脳のメカニズムとその異常」と題するシンポジウムが、BSIとの共催により、理研和光キャンパスにて開催されました。
言語に関する研究は、今後の脳科学における重要なテーマであり、BSIにおいても将来の研究分野として取り上げる計画から、今回の共同開催が実現しました。
国内外の第一線の研究者21名による講演とポスターによる発表があり、BSIの研究者を含め230名の参加者との間で活発な討論がなされました。
これにより、この領域の研究状況が把握されるとともに、言語発達と脳の可塑性の問題や言語の構成と表現の脳内メカニズムの研究について、将来の方向性が明確にされ、我が国における言語理解の研究にとって大変示唆に富んだものとなりました。