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RIKEN BSI RETREAT の開催
 科学とは、的確な疑問を発する技法であり、BSIではこのほどそうした問いかけを、行事として一斉に行いました。10月25日(日)~27日(火)の3日間、研究室の雑踏を離れて富士山麓(河口湖)の閑静な地で全研究員参加の下に研修を兼ねてリトリートを開催しました。


 Retreat中に行われたポスターセッションの
 様子
 このような集会は、米国や欧州の有力な大学や研究機関ではどこででも行われています。
リトリートではお互いが行っている研究について、親しい者や隣の研究室、また全く違った分野の者と打ちとけた議論をする絶好の機会が提供されます。そこで寄せられる様々な意見により、新鮮な考え方や建設的な批判を与えられたり、思いもよらない共同研究のきっかけができます。世界一流の研究機関における成功の秘訣は、このような目にはみえない活動によるものといえます。

 このようなリトリートは日本では恐らく最初の試みでしたが、参加した200名全員が多くのことを学ぶことができ、また、全体的にも非常に有意義であったと思われます。

今後これを毎年開催し、脳を知る、守る、創るの3つの領域を擁するBSIが名実共に一つの有機的な集合体として機能し、より多くの成果を生み出せるようにしていきたいと考えています。

産業界との交流フォーラムを開催
 社会的インパクトの大きい脳科学研究を円滑かつ効果的に進めていくためには、民間企業との人材の交流、情報交換、共同研究、さらには、技術移転といった交流が重要です。

 このため、BSIでは(財)脳科学・ライフテクノロジー研究所と共催で、11月20日に、製薬、化学、情報通信、電機、自動車などの約30社40名の方々の参加を得て、第1回脳科学研究交流フォーラムを開催しました。


 脳科学研究交流フォーラムの様子
 同フォーラムでは、まる1日にわたり、研究の方向、内容の紹介、研究現場の見学、討論、懇親会が行われました。BSIとしては、今後ともこのような産業界との交流の企画を積極的に進めていきます。

シナプス分子機構研究チームの発足
9月1日、ニューロン機能研究グループに、シナプス分子機構研究チームが発足しました。
チームリーダーには、吉原良浩博士(前大阪医科大学助教授)が就任しました。同チームでは最近開発した小麦胚芽レクチントランスジーンによる経シナプス性特異的神経回路可視化技術を用い、脳の神経回路網形成・維持・可塑的変化の分子機構を解明し、さらにはあらたな概念・法則の発見を目指します。

’99 BSIサマーコース開催
 BSIでは、脳科学研究の幅広い領域での研究内容を紹介するとともに、優れた若手研究者の 育成に寄与するためサマーコースを1999年夏に開始します。分子、細胞、組織レベル、あるいは理論的な神経科学研究に高い関心を有する、意欲あるポスドク及びプレドクのトレーニングとして豊富な内容を計画しています。

 参加コースには、研究室に2ヵ月間(7月~9月)滞在し、研究を行うものと、世界的に高名な講師による2週間(7/25~8/7)の集中的講義とがあります。

詳細は脳科学総合研究センターホームページ(http://www.brain.riken.go.jp/braincenter/indexj.html)をご覧下さい。国内外から多くの方々の積極的な応募をお待ちしています。

第2回BAC及び研究レビュー委員会の開催
 BSIの運営管理、研究の方向と進捗等について外部有識者からご意見をいただくための 第2回脳科学アドバイザリーカウンシル(BAC)が1999年3月17日~19日に開催されます。

 また、「脳を創る」領域の脳型情報システム研究グループ(グループディレクター:甘利俊一)の研究評価を行う研究レビュー委員会が、同じく2月24日~26日の3日間、国内外より9名の専門家を招いて開催されます。


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