理研BSIニュース No.35(2007年3月号)

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トピックス


「RIKEN BSI Retreat 2006」を開催

緑豊かな森林公園ホテルヘリテージ研修施設で、2006年10月30日~11月1日の3日間にわたり、「RIKEN BSI Retreat 2006」が開催されました。


リトリートは、お互いの研究成果や研究内容について、研究室の枠を取り払い、普段話すことがない他チームや異なった分野の研究者同士が、打ち解けた雰囲気の中でディスカッションや情報交換をするためのもので、北米やヨーロッパの大学や研究機関では一般的に行われています。


今回で9回目を迎え、Picower Institute for Learning and Memory, MITからの参加者を含めて、総勢367名の研究者が一堂に会しました。理研-MIT脳科学研究センターの利根川進教授およびUniversity of California, San Francisco(UCSF)のStephen G. Lisberger教授による特別講演を含む、23の口頭セッションや281題のポスターセッションなど、3日間にわたり活発な質疑応答や議論が展開されました。このリトリートからこれまで数多くの斬新なアイディアが生まれたり、新しい共同研究が芽生えたりしています。


今後もリトリートを通して分野を超えた知的交流を促進していくことで、脳を「知る」、「守る」、「創る」、「育む」、「先端技術開発」という多岐にわたる研究領域を擁するBSIの特徴を活かした、脳科学の総合的な発展に貢献する成果を生みだし続けていきたいと考えています。



「RIKEN-MIT若手ワークショップ」を開催

BSIとマサチューセッツ工科大学(MIT)双方の若手研究者のレベルアップをはかる「RIKEN-MIT若手ワークショップ」が2006年11月2日、BSIで開催されました。


第4回目となる今回のワークショップには、MIT側から理研-MIT脳科学研究センターのMorgan Shengチームリーダー、林康紀チームリーダーが、BSI側からはKathleen L. Rocklandチームリーダー、平瀬肇ユニットリーダーが講師として出席。研究成果を効果的にプレゼンテーションするテクニックや脳科学研究における最先端の研究手法を講義しました。


また、昼食時には、双方の若手研究者や講師、BSIのチームリーダーらが食事をしながら、研究成果やそれぞれの国の研究事情について語り合いました。



研究者等の養成を目的とした協定をカロリンスカ研究所と締結

理化学研究所とスウェーデンのカロリンスカ研究所(KI)は、両研究所で行われている生物・医学研究分野についての研究協力を包括的に進めるため包括的協力協定を締結しています。この包括協定下の具体的な取り組みとして、BSIでは脳科学研究分野において、共同研究のもと、両機関に所属する研究者および大学院生の養成を目的とした協定を2007年 1月、締結しました。


今回締結した協定の最大の特徴は、所定の手続を踏めば、KIの学位が取得できる点です。BSIに所属する者が本協定下において学位取得を目指す際には、 BSIとKIとに所属する研究室間で共同研究テーマを定め、そのテーマに基づき研究を行います。その間、KI側の定める大学院課程を修了し、両機関の代表による学位審査委員会を通ることにより、KIの学位(医学)が授与されます。



発行元

  • 理化学研究所
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