理化学研究所脳科学総合研究センター(理研BSI) Brain Science Institute



「脳を創る」領域に新研究グループ発足
武蔵野市の私立聖徳学園高等学校での講演会

 本年4月、「脳を創る」領域の3番目の研究グループとして「知能アーキテクチャ研究グループ(甘利俊一グループディレクター)」が新たに発足しました。同研究グループの目標は、知能に関わる高次機能を実現するシステムを工学的に実現し、脳の情報処理の基本様式の解明と新しい情報処理技術を創出することです。同研究グループに属する3つの研究チームは以下のとおりです。
 言語知能システム研究チーム(菅野道夫チームリーダー)では、脳科学の成果や言語学の知見など種々の情報技術を利用することにより、ヒトの言語システムを埋め込んだ脳型知能システムを工学的に実現します。さらに、この研究により記憶や認識、思考など言語に関係した高次機能の解明に貢献します。
 創発知能ダイナミクス研究チーム(山口陽子チームリーダー)では、脳を複雑系としてとらえ、知能の創発性の原理を理論的に解明することを研究目的とします。具体的には、海馬における文脈情報の生成や聴覚の認識機構における理論と実験の接点を探ることも大きな課題とします。
 動的認知行動研究チーム(谷淳チームリーダー)では、認知システムの自律的行動の適応、発達の問題について研究します。具体的には、低次センサーモータレベルから高次思考言語のレベルまでをつなぐ動的構成がいかに自律的に生成されるかを、ロボットを用いた構成論的アプローチや心理物理、現象論哲学などの多様な視点から探っていきます。

理研一般公開開催
BSIでの一般公開の様子(上、下)

 去る4月15日、理化学研究所では科学技術週間の行事として、毎年恒例の一般公開が開催されました。BSI でも各研究チームによる工夫を凝らした体験コーナーやパネル展示が行われ、子供からお年寄りまでたくさんの来訪者が参加しました。体験コーナーや自動運転模型レーシングカー、イカ飼育棟などでは子供たちの元気な声が絶えず聞こえ大盛況でした。
 当日はあいにくの雨にもかかわらず、理研全体で昨年を大幅に上回る4,600名、BSIにも3,000名以上の来訪者を迎え、子供の科学離れが叫ばれる中、一般の方々に科学の現場に直接触れ身近なものに感じてもらう貴重な機会となりました。
世界脳週間開催

 去る3月13日から19日までの期間、脳科学の「科学」としての意義と社会的な重要性を周知するための世界的なキャンペーン「世界脳週間」が開催されました。
 その一環としてBSI では、3月19日に武蔵野市在住・在学の高校生を対象に、3月25日には和光市民を対象に講演会を実施しました。
 武蔵野市の講演会では武蔵野市と共催し、「脳と心」、「脳とコンピュータ」と題して、伊藤所長らが講演を行い、500人を超える参加者が集まりました。また、和光市の講演会では、市民大学講座の一環として和光市と共催し、「脳の働きに挑む」、「脳のこころ」、「アルツハイマー病を克服する」と題して御子柴グループディレクターらが講演を行い、約130名の参加者が集まりました。
 両講演会とも、参加者との間で活発な質疑応答が行われ、脳科学を広める貴重な場となりました。

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