Venusを用いて作製したカルシウムイオン指示薬をマウス小脳スライスに遺伝子導入した。市販のGFPで作成したものでは遺伝子を導入してから観察できるまで半日〜1日を要したが、Venusを用いると数時間で観察が可能となるため、新鮮な脳スライスの蛍光カルシウムイメージングが可能になる。
・Aはマウス小脳スライスの低倍率写真。蛍光像と暗視野像を重ね合わせたもの。
・BはA中の白い囲みを拡大したもの。プルキンエ細胞の共焦点蛍光画像。
・CとDはBの白い囲みを拡大したもの。脳スライスを高濃度カリウム溶液中に浸すと細胞膜で脱分極が起こり、カルシウム流入が起こる。Cが脱分極前、Dは脱分極後で、赤いほどカルシウム濃度が高くなったことを示す。
Takeharu Nagai, Keiji Ibata, Eun
Sun Park, Mie Kubota, Katsuhiko Mikoshiba & Atsushi Miyawaki
Nature Biotechnology
January 2002 Vol. 20-1, 87-90
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