理化学研究所脳科学総合研究センター(理研BSI)Brain Science Institute



脳皮質機能構造研究チームの発足

 本年2月1日、認知脳科学研究グループの4番目のチームとして脳皮質機能構造研究チームが発足しました。チームリーダーにはアイオワ大学神経学教室からキャサリン・ロックランド博士を迎え、BSIで初めての女性チームリーダーが誕生しました。
 同研究チームは、システム脳科学を念頭に置き、サルの視覚連合野と聴覚連合野を対象に、形態学的アプローチにより大脳皮質の微小回路や領域間相互の結合関係、および皮質コラムなどの機能単位の構造について研究・解析します。
 また、同研究チームは生理学的、機能的イメージング研究を行っている認知脳科学研究グループの他のチームとの連携により、高次脳機能の解明に大きな役割を果たします。さらに、同研究チームの研究成果は、分子生物学や細胞生物学的研究と認知脳科学研究との大きな橋渡しになると期待されます。

世界脳週間の開催

 脳を知ることは、究極的には人間の人間たる所以を科学的に解明し、実際的な面では様々な病気からの解放、高齢化社会への対応、脳型コンピュータの開発などにより、大きく社会に貢献できると考えられます。
 しかし、脳研究を21世紀に向けてさらに大きく発展させるためには、脳科学への期待と憧れについて社会の理解が不可欠です。また、それとともに21世紀の脳科学を担う知識欲旺盛な青少年に対して、脳科学の面白さと不思議さを伝える必要があります。
 そのようなことから、米国や欧州を含めた世界的規模のキャンペーン「世界脳週間」が開催されます。同キャンペーンは、一般向けの講演会や研究所公開を通じて、脳科学の意義と社会にとっての重要性を一般に周知させることを目的とし、我が国でも全国各地で積極的に推進することとなりました。
 BSI が主催する行事としては、3月19日に武蔵野市の高校生を対象に、3月25日に和光市民を対象にした講演会を実施する予定です。
 さらに、3月19日にはテレビ東京系番組「医食同源」に伊藤所長が出演し、脳科学の重要性を広く伝えることや、4月15日に行われる理研一般公開の中で BSI の研究内容を一般の方々に公開する予定です。

BSI サマープログラム2000の開催

-
 BSI では、脳科学分野に各方面の優れた学生や研究者の参画を図るため、また意欲ある学生、志のある研究者のために、昨年に引き続きサマープログラムを用意しました。今回も下記の要領により開催しますので、奮ってご応募下さい。

●Internship (Plan A)
実際の研究現場でのインターン実習
期  間 2000年7月4日~9月1日
募集人員 15名程度
受入研究
チ ー ム


約30の研究チームの中から参加者が希望する研究チーム
ホームページ参照(http://summer.brain.riken.go.jp

●Lecrure Course (Plan B)
国内外からの著名な科学者による脳科学集中講義
テ ー マ How the Brain Works: Experimental and Theoretical Approaches
期  間 2000年7月4日~7月15日
募集人員 30名程度


参加費用 旅費、宿泊費の必要経費を補助
使用言語 英語
応募方法 インターネットを通じて応募のこと
http://summer.brain.riken.go.jp
応募締切 2000年3月31日
結果通知 申請書による選考後、4月中を目途に結果を通知
問合せ先 BSI サマープログラム実行委員会
E-mail: info@summer.brain.riken.go.jp


理研BSIニューストップ

理研BSIトップ
理化学研究所脳科学総合研究センター(理研BSI)
Copyright All Rights Reserved.