神経個々が持つ自発的な活動が相互に協力的になる過程が多様で柔軟な知能を生み出すという作業仮説のもと、実験と理論の双方から研究を進めています。
1980年 | 東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了 同薬学部教務職員、助手、講師を経て |
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1993年 | 東京電機大学理工学部情報科学科助教授 |
1996年 | 同教授 |
2000年 | より現職 |
2000年 | より東京電機大学大学院客員教授 |
2007年 | より理研BSI-トヨタ連携センター脳リズムモデルユニット連携ユニットリーダーを兼任 |
2008年 | より東京大学大学院情報理工学研究科数理情報学専攻教授を兼任 |
コンピュータに興味を抱いて電子工学科に進んだのですが、コンピュータの勉強をすればするほど人の脳の仕組に興味を持つようになりました。私たちには簡単に出来て、コンピュータには出来ないことがたくさんあります。またその反対のこともたくさんあります。例えば、大量のデータをプログラムで指定された手順に従って逐次的にかつ素早く正確に処理することはコンピュータの得意とすることです。しかしコンピュータの原理上、その性能が現在の延長線上でいかに進歩しても、複雑な事柄を経験と知識を頼りに総合的に把握するといったことはできません。コンピュータと人の違いを調べれば、「人とは何か?」について理解できるのではないかと考えています。